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  • 執筆者の写真: マサ7110
    マサ7110
  • 2018年10月24日
  • 読了時間: 3分

嵐よ来い。心からそう願った22歳の春。




自分の本名をGoogleで検索したことはないだろうか?これをエゴサーチという。


検索してみると、そこには高校ラグビー時代のチーム写真や、Facebook、twitterのアカウント。姓名判断のサイトなどが出てきた。


数あるサイトの中に、中学時代の友人が作った携帯のブログを見つけた。

そのページでは自分の友人を紹介しており、読みながら非常に懐かしい気持ちになった。


そのページの一文を紹介したいと思う。


内藤真直(まさ)

「神の子」とよばれた 笑いの伝導師 トーク、一発ギャグ、 大喜利、などどれを とっても神のレベル ただすべらない話では 嘘っぽいところもあり、 すべる場面も.... しかし全体的には全て 神のレベルで、彼のような 中学生は二度と現れないだろう リアルに金銭難とゆうのも ネタにしていた

へー俺って神の子だったんだ~。知らない間に我がライバル山本KID徳郁と

同じ異名を付けられていたことに運命を感じながら、少し恥ずかしい気持ちになった。


うちの中学は校区によって貧富の差がはっきりしており、なおかつ私服での登校だった。

なので身なりからして「こいつはスラムの住人だ。」ってもろバレしていたと思う。


中学三年の時、休み時間にみんなで水を口に含み、一人がひたすらにギャグをして笑ったやつが交代するゲームを延々とやるぐらい笑いを愛していた私達のグループは本当にやりたい放題していた。


英語の授業で、教科書の英文を丸暗記して前で読むというテストがあり、仲間の一人が合格していなかった。そこで、そもそも合格するつもりのない奴らが前に出て、歌を歌ったり、俳句を読んだり、弁当をくったりして時間を稼いだりしていた。


ちなみに、私はそこで北朝鮮のアナウンサーのモノマネをし、馬鹿うけしたおかげでクラスでも一目置かれる存在になったのだ。ほんと北朝鮮には感謝しかない。


高校合格が決まった後の期末テスト、特に副教科なんかはもう大喜利大会であり、

美術のテストで「明暗をつけて円柱を書きなさい。」というテストにあまりにも完全なバチカン市国の地図を書いたやつや、音楽の実技テスト中に「じゃあコレも音楽でしょうよ!」といって叫びながら椅子を床に叩きつけていた光景はもはや狂気じみている。


そのブログには当時の仲間内の一発ギャグも記載されており、「あ~こんなんやってたな~」と思わずノスタルジックになっていた。


そして私の一発ギャグにはコレが書かれていた。


まさの鉄板ギャグ「嵐」


「嵐」の説明を見ると、どうやら自分や誰かが滑ったときにフォロー的に行うギャグのようなのだが、そのあまりの面白さに、自らあえてスベリ、その空気が凍った瞬間に「嵐」を発動させその空気を一変させる必殺技のようである。


しかし、私はそのギャグを全く覚えていなかった。他のギャグには見覚えがあるのに、「嵐」だけ全くその欠片すら思い出せないのである。


もう俺に嵐は起こせねぇんだな。いや、いつか、いつの日か!俺が嵐の中心になってやる!

そう思った22の春。



その晩、当時いい感じだった女性と居酒屋デートを堪能した私は、店の中で高校時代の怖かった先輩に遭遇し、無茶ぶりで「もし桂小枝が童貞だったら」というクソみたいなギャグをやってしまう。


静まり返る店内。

嵐よ来い。いまこそ嵐が必要だ。心からそう願った私に風は吹かなかった。





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