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キレ◎

  • 執筆者の写真: マサ7110
    マサ7110
  • 2018年9月9日
  • 読了時間: 2分

ざっと一億年も昔、白亜紀とよばれる時代……。地球上は、は虫類の天下だった。その中でも、王者とよぶのにふさわしいのがチラノザウルスだ! これがそのツメの化石だ。ユタ州の恐竜公園で発掘されたんだ。パパのアメリカみやげさ。


映画「ジュラシックパーク」のOPかなんかと思ったでしょ?残念、これスネ夫の自慢話。


ドラえもんの登場人物である骨川スネ夫はお金持ちのお坊ちゃんのステレオイメージを作り上げたと言っても過言ではない。歯医者の待ち時間、ふと手にしたコミックスを読んでいて、私は彼の自慢話に輝くものを感じたのだ。


もう一度上記の太字の文章を読んでもらいたい。彼は自分のコレクションのバックボーンにある時代背景を理解し、簡潔に伝えている。トドメに「最後のパパにアメリカみやげさ。」で裕福な家庭であることも忘れずに。


また別の話では、

切手マニアなら、この程度の物を一つくらいもちたいもんだねえ。 ぼくのパパはこっとう品のコレクション。ママは宝石。 それぞれ道はちがうけど…、うちの家族に共通してるのは、一級品しかあいてにしないってことだね。

と大人顔負けの自慢話。


のび太のラジコンボートに自身のそれをぶつけて破壊してしまったときなどは、



いやあきのどくだったね。ぐうぜんにもきみらのボートが大和の前をうろうろしちゃって…。 かりかりするなって。べんしょうしてやるよ。あんな安物。 それにくらべてぼくの大和! 縮尺150分の1、全長1.75メートルの大模型だぜ。 いとこの大学生がラジコンの天才でね。作ってもらったんだよ。 みてくれ、この重量感!この迫真力!まさに黒鉄の城というべき…。


と、謝罪風自慢という高等テクニックも披露している。煽り効果は抜群だったようで

のび太は、

「スネ夫をころして、ぼくも死ぬ!」

と自暴自棄に陥っている。









スネ夫の自慢話はその表現力にも定評がある。


うちの庭って広いじゃない。木がいっぱいしげってるじゃない。だからガラス戸をあけると………。 さわやかな風が緑のかおりをのせてふきぬけていくんだよ。 ゆっくりしてっていいよ。せまい家に帰りたくないだろう。


詩的ですらある情景描写から落差のある畜生発言。すばらしく緩急つけたピッチングである。


しかし、なんとも多趣味な小学生である。 これは私個人の推測だが、スネ夫って10代で金で買える趣味ほとんどやり尽くし、高校大学で金にすり寄ってくる女も友人もほとほと飽きて一周回って小学生時代のジャイアンとかのび太とかめちゃめちゃ大事にしてそうである。

ついでに哲学とかにハマっていきそう 。

 
 
 

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